公善社のブログ

島根県の新葬祭事情

【トピックス】
 出雲市においても桜が開花し、私たちの心を和ませてくれます。ウクライナでは花を愛でる余裕もないでしょう。双方妥協すべきところは妥協して、一刻も早く戦争を終了してもらいたいものです。(3月31日記)

【公善社情報】
 『山陰経済ウイークリー』(2022年3月22日・29日合併号)の記事「新葬祭事情」で弊社が取り上げられました。

【島根県の新葬祭事情】
 上記週刊誌記事のテーマとなったのは「コロナ禍において葬儀の小規模化が加速する中、葬儀関連業界はどのような状況にあり、どのような戦略を展開しているのか?」ということです。当記事においては、葬儀社4社と関連事業者2社の事例が紹介されました。
 京都屋さん(浜田市)では、コロナ禍において年間約200件の葬儀のうち95%が家族葬になったようです(コロナ禍前は35%)。幸いなことに、式場の選択、参列者数、返礼品の数等に大きな変化はないとのことですが、山﨑智幸専務はアフターコロナを迎えるにあたり、一段と気を引き締めていらっしゃる様子でした。
 弊社・公善社においては葬儀規模の縮小により、葬儀一件あたりの売上が落ちました。しかし、昨年4月、出雲市塩冶町に家族葬ホール「ゆずりは」をオープンさせて受注件数を増やしたことにより、全体での売上は横ばいを保っている状況です。
 仏壇仏具販売の「ひょうま」さん(益田市)は、今年1月、松江市浜乃木に家族葬専用式場「わすれな」をオープン。販売事業と介護事業のノウハウを生かした包括的終活関連サービスを提供できることが強みだそうです。2026年9月期における部門売上目標として4億円という数字を掲げていらっしゃいます。
 「つくよみ」さん(出雲市大社町)は、昨年10月、出雲多伎町に家族葬・小規模専用ホール「殯舎(もがりや)」をオープン。式場内からは日本海の景色が望めるとのこと。自社でエンバーミングの処置もできるようです。また、葬儀講座開催や海洋散骨事業にも意欲を示されています。
 葬儀社のほか、葬祭業の関連産業である花屋さんを代表して福花園さん(大田市)、料理屋さんを代表して横田さん(浜田市)に関する情報もありました。どちらも売上減の中、試行錯誤を続けていらっしゃるようです。
 コロナ禍における葬儀規模縮小の波に対応すべく、当社を含めた3社から、家族葬・小規模葬専用ホールという方向性が示されましたが、お客さまの評価はこれからです。「ひょうま」さんと「つくよみ」さんは、今後、それぞれの強みを生かして独自のビジネスモデルの確立に力を注がれることでしょう。当記事に登場した葬儀社さんのみならず、他社さんの動向からも目が離せません。
 ところで、弊社専務取締役・足立明洋は当記事において次のように語っています。「日時の先送りをできない葬儀・葬式の需要がなくなることはないが、求められることに対応した上で満足度を高める努力は不可欠」。たしかに、建物は作ったけれども、その建物を生かし切るノウハウと人材がなければお客様の期待には応えられません。ニーズに応じたハードの提供に加え、長年にわたるノウハウの蓄積と人材育成に関わる不断の努力が、顧客満足を実現するのだと思います。
 状況がどのように変化しようとも、ベースとなるのはそうした企業努力ではないでしょうか。今後とも、他社さんと切磋琢磨しながら、顧客満足度の向上と葬儀業界の発展に寄与してゆく所存です。

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