公善社のブログ

【トピックス】
 先の10月6日、元出雲市長・岩國哲人氏が87歳でお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を表します。晩年は米国シカゴにお住まいだったようです。
 岩國氏の出雲市長就任までの華麗な経歴については省略します。1989年に市長に就任後、行政サービスの刷新、出雲駅伝の創設、出雲ドームの建設、国道9号出雲バイパスの建設着手、福祉サービスの利便性の向上等々、市政において多大な功績を残されました。
 出雲市長退任後は国政で活躍され、地方の視点を尊重した有意義な見識を議論の場に提供してくださいました。民主党(当時)の副代表もお務めになっています。
 岩國氏は幼い頃、お母さまの故郷である湖陵町にお住まいになり、新聞配達で家計を助けられたそうです。配達先の一つであった老夫婦との心温まる交流が絵本になって残されています。『おばあさんのしんぶん』(文・絵:松本春野/原作:岩國哲人/講談社刊/2015年)。この感動的なストーリーのネタバレはやめておきます。ぜひご一読ください。10月19日記

【家族葬における微妙な変化?】
 10月6日のNHKテレビ「おはよう日本」で“家族葬”が取り上げられました。葬儀業界に携わる者としては、“家族葬”というワードはコロナ禍のはるか前から消費者に浸透していたという認識があり、「今さら何故?」という思いで見ていたのですが、家族葬という括りの中で新たな変化が生じていることがわかりました。
 番組の主旨は「コロナ禍を経て、葬儀がどのように変わったのか」を探ろうというものであり、コロナ禍を通過したことによって会葬者の数はますます減少し、家族葬の割合が更に増えたことが示されます。そして、東京と大阪の葬儀業者、家族葬を経験した方、家族葬を検討中の方に取材した結果、たんに小人数で葬儀を行うことではなく、家族葬に相応しい「空間」と「演出」が求められていることがわかりました。
 当社のセレモール出雲・東館と家族葬ホール「ゆずりは」の高稼働率を見ると、家族葬に相応しい「空間」が求められていることはよく理解できます。ご遺体との距離が離れすぎないコンパクトな空間、自宅と同様に寛げる空間・・・・当社の登録商標である「アットホーム葬」に込められたコンセプトをお客様が評価してくださっているのだと思います。
 それでは、家族葬に相応しい「演出」とは? なかなか難しい問題ですが、例えば当社では思い出の写真、思い出の品等をディスプレイし、故人を偲んでいただいております。また、全葬連フューネラルアンバサダーである田村淳氏のお母さまの葬儀では、故人が生前に選んでおいたBGMが流され、棺に花を入れる代わりに想い出の写真が入れられたそうです。素敵な演出の一例だと思います。
 ご葬家それぞれに相応しい演出があるのだと思います。それを見つけ出す感性も、葬儀屋さんに求められる資質の一つなのかもしれません。

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