公善社のブログ

エンディングカット

【トピックス】
 公善社事務所近く桜も開花の準備を始めています。コロナ禍であろうが、海の向こうで戦争が起きようが、季節は規則正しく巡ってきます。ご卒業の季節、それぞれの旅路の行く末が幸多きものでありますよう、お祈りいたします。
 ところで、3月21日、マツダスタジアムで広島カープOBによる「カープ・レジェンドゲーム」が開催され、YouTubeでダイジェストを見ることができました。先発を務めた大野豊氏は、現役時代と変わらぬ体型、変わらぬ投球フォームで120~130キロのストレートを投じ、私たちを驚かせくれました。
 大野氏は昭和30年生まれ(江川卓氏や掛布雅之氏と同学年)の66歳。出雲一中、出雲商業高校、出雲信用組合を経て広島カープに入団し、大活躍されました。江川世代において抜きん出た実績を持ち、世代唯一の殿堂入りプレイヤーであるにもかかわらず、謙虚な姿勢を持ち続け、野球界の発展に地道に尽力していらっしゃる大野氏。飾らない気さくな言動と思いやり溢れた解説は、多くの野球ファンから支持されています。(3月25日記)

【エンディングカット】
 3月19日午後9時にNHKで放映されたドラマ『エンディングカット』を見ました。エンディングカットとは、亡くなった方の髪を整える仕事です。私どもにはあまり馴染みのない仕事ですが、湯灌・納棺サービスの一部として行われているのだと思います。出雲では湯灌の習慣がありませんので、情報が入らなかっただけなのかもしれません。
 布団に横になっているご遺体の髪をどのような方法でカットするかは、ドラマを見る限りよくわかりませんでした。前髪だけでなく、後ろや横もカットするのでしょうから、一度ご遺体の上半身を起こすのかもしれません。ご遺体の首は安定していませんから、けっこう難しい作業だと思います。
 ドラマでは佐藤隆太扮する理容師がエンディングカットに取り組んでいましたが、死者の髪を整えるのに理容師や美容師の免許が必要なのかどうかはわかりません。いずれにしろ、ご遺族には喜ばれるサービスだと思います。納棺後には、お守り袋に入れた遺髪がご遺族に配られました。
 今回「エンディング」という言葉に魅かれてこのドラマを見ることになったわけですが、思いがけず芦田愛菜の演技を堪能することができました。彼女はなんであんなに自然に泣くことができるのでしょうか。また、映画『おくりびと』においては納棺の仕事に就いた本木雅弘に「けがらわしい」という言葉を投げつけた広末涼子は、今回ご遺体役を立派に演じていました。

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