公善社のブログ

葬祭ディレクター試験が延期

 止まることを知らない感染拡大にお手上げ状況の中、ワクチン接種の進捗も芳しくないようです。そして医療体制は危機的状況にあり、関係者をして「災害レベル」「救える命が救えない」とまで言わしめる状況になっています。
 医療資源は限られており、病床もそうでしょうが、なにより医師や看護師を早急に増やすことは不可能です。そんな常識を働かせればわかることに目を背け、「感染しても誰かがなんとかしてくれる」という甘えが、私たちの心のどこかにあったのかもしれません。「政府だ!自治体だ!」と責任の所在を追及する前に、今一度国民一人ひとりが自省し、感染拡大防止に努めなければならないのではないでしょうか。

【葬祭ディレクター試験が延期】
 年に一度実施される「厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査試験」。昨年は、新型コロナウイルスの影響により中止されました。そして9月7日に予定されていた今年の試験は、来年の4月12日に延期されることになりました。もちろん新型コロナウイルスの影響であり、すべての試験会場の所在地が緊急事態宣言の対象地域となっています。また試験内容からして、発声をしなければならない課目もあり、密にならざるを得ない場面もあるので、致し方ないのかもしれません。
 当試験は実務経験が必要となるため、受験者は葬祭業に携わっている人がほとんどです。例年どおりであれば1級と2級合わせて1,000~1,500人程度は受験するはずです。葬祭業に携わるにあたって必須の資格というわけではありませんが、スキルを証明する唯一の資格でもあるので、葬祭業に身を置く者であれば誰もが取りたいと思っている資格です(公善社には1級合格者11名、2級合格者1名が在籍)。学科試験と実技試験(接遇、司会、幕張り)があり、それなりの時間をかけて準備をしておかないと合格はできません。
 昨年と今年の試験準備期間となったであろう数カ月間(人によっては1年以上?)、1,000人以上の葬祭業界の仲間たちが9月の試験に照準を合わせ、業務を終えた後、疲れた体に鞭打って試験勉強に勤しんできたことを思うと、昨年の中止に続く今年の延期は本当に気の毒なことです。蓄積した知識や技術を維持するだけでも大変な労力を要します。どうか気落ちすることなく勉強を続け、志を果たしていただきたいと思います。

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