【トピックス】
3月3日、ノーベル文学賞受賞作家・大江健三郎さんが88歳で亡くなりました。
ノーベル賞の受賞記念講演(岩波新書『あいまいな日本の私』に収録)において、大江氏は「小説家である自分の仕事が,言葉によって表現する者と,その受容者とを,個人の,また時代の痛苦からともに恢復させ,それぞれの魂の傷を癒すものとなることをねがっています」と述べています。
ここで大江評を展開するつもりは毛頭ありませんが、大江氏は小説の力(例えば傷ついた人を癒し、迷える人に道を示すような力)を信じ、創作活動の礎にしていた作家だと思います。確かに一昔前までは、人々は逆境にある時、生き方に迷った時、小説にその答えを見出そうとしたものでした。
大江氏のような覚悟を持った作家が今日どれだけいるのかわかりませんが、昨今の芥川賞受賞作品の軽量化には寂しい思いをしています。最後の文士?のご冥福をお祈りします。3月16日記
【公善社情報】
3月半ばをもって、本社事務所の改装に一区切りがつきました。所在地(出雲市塩冶町957-5)は変わりませんが、今まで1階にあった事務所スペースが2階に移動しています。本社事務所に御用の方は、お手数ですが、1階玄関の脇にあるインターホンにて2階事務所にお知らせください。
【マスク着用「個人の判断」に】
新型コロナウイルス対策としてのマスク着用が、3月13日から「個人の判断」に委ねられることになりました。これにともない、3月13日以降、出雲市の火葬場(出雲斎場と湖西斎場)においても、マスク着用については利用者の判断に委ねられます。
当社の葬祭会館ならびに事務所においても、マスク着用はお客様のご判断にお任せすることになりますが、当面の間、当社従業員はマスクを着用して応対させていただきますので、ご了承ください。また状況によっては、お客様にもマスク着用をお願いする場合があるかもしれませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。
3月半ばを過ぎた現在、屋内外を問わず大半の人がマスクを着用しているようです。5月8日の5類引き下げに向けてマスクを着用する人は減少することになるのでしょうが、当面の間は、時と場所と場面をわきまえてマスク着用の是非を判断したいものです。マスク着用を強要する、逆にマスク着用を頑なに拒否するような態度は慎むべきだと思います。
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