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島田裕巳氏の存在意義?

【公善社情報】
 今、お隣の足立仏壇店では盆提灯を多数展示し、販売しています。まさに書き入れ時。足立仏壇店ならびに公善社の本社事務所がある出雲市塩冶町の多くご家庭は、8月ではなく7月にお盆を迎えます。養蚕業が盛んであった頃のなごりだそうです。今日、養蚕農家はほとんどないと思いますが、それでも7月お盆の風習は変わりません。不思議なものです。

【島田裕巳氏の存在意義?】 
 先頃、宗教学者・島田裕巳氏のお母様が亡くなりました。『葬式は要らない』(幻冬舎新書/2010年)『0(ゼロ)葬』(集英社/2014年)の著者であり、「葬送の自由を進める会」元会長として「ゼロ葬」を推進していた島田氏が身内の葬儀をどのように執り行うのか、多くの葬儀関係者が関心を持ったのではないでしょうか。
 5月1日に自身のブログ『島田裕巳の「経堂日記」』で「ほぼ直葬」を行なったことが報告され、5月18日発売の『FLASH』(光文社)の「やっぱり葬式は、要らなかった」と題した記事でその詳細が伝えられました。宗教儀礼は執り行われなかったようですが、自宅に遺体を安置した際に「通夜のような時間」を過ごしたことで「ほぼ直葬」という評価になったようです。また湯灌も行なわれたとのこと。遺骨は俗名のまま島田家の菩提寺(曹洞宗)の墓に入れられるようです。

 島田氏の著作や活動は、今日に至るまで、少なからぬ葬儀業者に反感を持たれてきたと思います。2010年には、大手冠婚葬祭会社を経営する某著述家からは『葬式は必要!』という著作も発表されました。また直近では、「考える葬儀屋さん」である赤城啓昭氏もツィッター上で島田氏に対してかなり厳しい意見を述べています。
 葬儀業者の利益の多くは「葬式」というイベントをお手伝いすることを通して生まれます。したがって、直葬やゼロ葬の増加は葬儀業界の収益構造を脅かすことになり、ゼロ葬を推進する島田氏は葬儀業界の「敵」となります。しかし、島田氏の登場以前から、一部の葬儀業者は既存の収益構造から脱却する必要があることに気づいていました。「利益の源泉をイベントとしての葬式以外のどこに求めるか」という課題は、島田氏の一連の動きによって、より鮮明なものになったように思います。
 近年において状況は更に進行し、例えば赤城啓昭氏は、本年5月18日に「この10年で、葬儀屋さんの仕事はお葬式をすることじゃなくて、人が亡くなったことに対するソリューションビジネスに移行すると思います」とツィートしています。ここで赤城氏は新たなビジネスモデル構築の必要性を謳っていますが、葬儀業界がこのような認識に至る過程において島田氏の存在感は非常に大きかったと思います。これからも葬儀業界に建設的な批判を頂けるのではないかと期待しているのですが、過大評価でしょうか?

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