公善社のブログ

防火管理者資格講習に思う

 6月15日、島根県内の医療機関において新型コロナウィルスに感染した方がお亡くなりになりました。島根県内では初めての死亡です。慎んでお悔み申し上げます。
 死亡者、医療機関等の情報は一切公開されていませんが、県内で初の事例であり、遺体の引き取り、火葬等において遺族に対してどのような規制がかかったのかについては、さしさわりのない範囲で公にしてもよいのではないでしょうか。

【公善社情報】
◆6月18日、当社専務取締役・足立明洋、江津青年会議所主催の勉強会で納棺実演を行ないました。多数のご参加ありがとうございました。
◆6月19日、セレモール出雲にて盆提灯・人形供養祭を開催しました。

【防火管理者資格講習に思う】
 6月9日・10日、三刀屋文化体育館アスパルにて「防火管理者資格講習」が開催されました。当社から2名が受講し、無事資格を取得したようです。今後、各会館支配人が順次受講し、資格を取得する予定です。
 本年2月8日には、佐賀市の葬祭会館で火災が発生しています。当日未明、従業員から「祭壇が燃えている」と消防署に通報があったようです。人命は失われていませんが、安置していた遺体3体のうち1体が焼損しました。償いようのないことであり、葬祭会館における防災の重要性をあらためて認識させられます。
 葬祭会館を運営するためには、火災をおこさないための設備や備品、被害を最小限に食い止める措置、いざ火災が生じた時の適切な行動マニュアル等々を備えておかなければなりません。防火管理者はそうした諸々のことを司ることになるのだと思います。幸いにも当社では、創業から今日に至るまで火災を発生させたことはありません。今後とも「火災を絶対におこさない」という覚悟で業務に取り組んでまいります。

 ところで防火管理者には、消防設備業者さんに助けていただいてはいるものの、消防計画書や自衛消防訓練実施通知書等の提出等、消防行政上すべき仕事がたくさんあります。こうした諸手続きは、ひと昔前なら行政書士が担っていたのだと思いますが、今や自前でやるのが当たり前の時代になりました。
 その要因は二つです。まず、行政側がサービス業としての自覚を高め、市民の便宜を積極的に図るようになったこと。そして、パソコンで文書作成ができるようになり、手続書類のひな形がネットで入手できるようになったことです。したがって、パソコン操作と文書作成におけるある程度の能力があれば、行政上の手続きをする上で困ることはないと言っても過言ではありません。
 かくして、行政書士の仕事は減ってゆきました。労働・公的保険における社会保険労務士さんの仕事はどうなのでしょうか? 登記手続きにおいても、司法書士さんに頼らずに自力で済ませたという話をよく聞きます。おそらく、単なる事務手続の代行は減り続けるでしょう。弁護士さんは別として、法律系「士業」受難の時代なのかもしれません。

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