公善社のブログ

良質の葬儀マンガが終了

【公善社情報】
 2022年9月に山陰中央新報社から発行された『Story/しまねがもっとわかるガイドブック2022』において当社が紹介されました。『Story』は、平たく言えばリクルート誌です。葬儀業界にチャレンジしてみようという方がいらっしゃいましたら、ぜひ公善社までご連絡ください。10月20日記

【2022読書日記11】
 『それでもしますか、お葬式?』第4巻
  原作・三奈仁胡/漫画・岡井ハルコ/集英社/2022年7月
 以前にも紹介させていただいた作品の最新巻です。本巻では「マドレーヌ効果」「家の宗教vs個人の宗教」「嘱託殺人」等の興味深いテーマが取り上げられていますが、それぞれにコメントすることは紙面の都合により控えます。詳細を知りたい方は、ぜひ作品をお読みください。
 大変残念なことに、『それでもしますか、お葬式?』は、今回の第4巻をもって完結したようです。原作者である三奈仁胡(みつな・にこ)さんの詳しいプロフィールは明らかにされていませんが、この作品を書くにあたって、多くの葬儀屋さんに取材されたことと思います。そこから得た情報をうまく整理され、魅力的なストーリーに仕立て上げられました。本作品からは、三奈さんの丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。
 また作画を担当した岡井ハルコさんは、本作のヒロイン向井朝子を魅力たっぷりに描いてくれました。その愛らしい行動は、殺伐となりがちな葬儀現場に吹く一陣の涼風とも言えるものでした。彼女の言葉と行動が、全国の葬儀現場の第一線で活躍する女性スタッフを勇気づけたこともあったはずです。
 本作では、ドライ(葬儀に感情移入しない葬儀屋さん)とウェット(葬儀に感情移入してしまう葬儀屋さん)との対比が、物語の推進力となってきました。どこの葬儀社にも存在するであろうこの二つのタイプの対立は、弁証法さながらに、新たな段階へと葬儀業界を発展させてくれるはずです。
 葬儀業界は今後十数年未知の領域に突き進んでゆくことになります。そのとば口で、本作に出会えたことに感謝します。葬儀業界を支える若い力を、大いに刺激してくれる良作でした。

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