公善社のブログ

ハラスメントなき時代の人材育成

【トピックス】
 新型コロナウイルス感染者数は一向に減る気配がありません。重症化や死亡のリスクは依然としてあり、救急搬送や医療の現場も逼迫しています。
 それであるにもかかわらず、感染リスクの高い行動をとる人がけっこういるという現実に驚かされます。ウィズ・コロナへと社会の在り方がシフトしていることは理解できますが、特に飲食やイベント関連、もう少し我慢すべきところがあるのではないでしょうか。

【ハラスメントなき時代の人材育成】
 だいぶ前の話で恐縮です。本年6月に開催された全日本大学野球選手権において東都大学リーグの代表である亜細亜大学が20年ぶり5回目の優勝を勝ち取りました。
 亜細亜大学野球部監督・生田勉氏は、スモールベースボール、チームへの献身=自己犠牲、全力疾走、キビキビした所作、日常生活の管理等々、チーム運営をする上で自身が大切にしているものを総称して「昭和の野球」と呼んでいます。それらを学生たちが容易には受け入れてくれない現状を嘆きつつも、生田監督はプライドをもって「昭和の野球」を追求しようとしています。
 亜細亜大学野球部といえば、プロ野球で活躍した多数のOBたちの証言によって、練習や寮生活における「厳しさ」が有名になりました。あるOBに「一億円積まれても、二度と経験したくない」と言わせるほどに、過酷な環境であったようです。一昔前であれば、おそらく生田監督はハラスメントによって「昭和の野球」を学生に強制できたはずです。しかし時代は変わり、ハラスメントとは違う何かで学生たちを導かねばならなくなりました。
 素人の情報収集の結果にすぎませんが、近年の亜細亜大学野球部を見るに、指導者から学生への声かけ、上級生から下級生への声かけ等において変化が見られるような気がします。おそらく生田監督が率先して時代の変化を受け入れ、様々な工夫を施しながら、ハラスメントなしで自身の理想とする「昭和の野球」をチームに浸透させているのだと思います。
 時代(=環境)に適応できたことによって、亜細亜大学野球部は長きにわたりその力を維持できているのだと思います。高校野球において一時代を築き、「厳しさ」でも名を馳せたPL学園野球部が数年前に廃部に追い込まれたこととは対照的です。PL学園に代わって高校野球界の王者として君臨する大阪桐蔭高校の西谷浩一監督は、ハラスメントとは縁遠い監督として有名です。
 今日、スポーツの現場だけでなく、会社、学校、その他様々なところで、ハラスメントに頼らない人材育成のあり方が切実に求められています。公善社においても、社内の上下関係によるパワハラ、取引先へのパワハラは一切許されません。ハラスメントに頼らなくとも成長してゆける自律した組織づくりを理想とし、日々精進しているところです。
 なお当社は、いわゆる「カスタマー・ハラスメント」に対しても、事実関係を精査した上で毅然とした態度をとらせていただいております。

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