公善社のブログ

最期を迎える場所

【トピックス】
 ゴールデンウィークが明けて、新型コロナウイルスの感染者数がまた増加し始めました。このまま中途半端な状態がこのままダラダラと続くような気がします。ウイズ・コロナとはこういう状態を言うのかもしれませんが、なんらかの形でケジメをつけることはできないのでしょうか。
 ところで、「かめや」という釣具屋さんが浜山通りにあります。その「かめや出雲店」さんのブログで、釣り場のゴミ問題が報告されていました。記事によると、ゴールデンウィークには多くの釣り人が大社方面の海岸に押し寄せたそうです。そしてゴールデンウィーク明け、稲佐の浜から日御碕に向かう途中にある釣り場で大量のゴミが見つかり、それをかめやさんが回収されたとのことです。ご丁寧にビニール袋に入れた大便まで放置してあったそうです。
 コロナ禍で釣り人口が増え、釣り具業界は随分潤っているようです。ご商売との絡みがあるとはいえ、ゴミを回収していただいた「かめや出雲店」さんには心より感謝いたします。おそらく、山においても同様の問題が発生しているはずです。海山に出かけられる方は、ゴミの持ち帰りを徹底していただきたいと思います。5月13日記

【最期を迎える場所】
 例えば『山陰中央新報』に有料の「お悔やみ広告」を出すと、ほとんどの場合「死亡記事」が掲載され、故人の肩書、喪主や親族の肩書、死亡時刻、死亡場所、死因、葬儀の場所と日時が明らかになります。
 死亡場所については、例えば「出雲市内の病院で死亡」「出雲市内の施設で死亡」「自宅で死亡」というように記され、病院や施設の固有名詞は明らかにされません。もしかしたら、死亡した場所を特定すべきではないという配慮が働いているのかもしれません。死亡者を出すということは病院や施設にとって不名誉なことであるという考え方でもあるのでしょうか? 機会があれば教えていただきたいものです。
 そもそも死亡場所など記載する必要があるのでしょうか? 「〇月〇日、死亡」でよいと思います。同様に死因(例えば「老衰で」「病気で」「事故で」)も不要だと思います。死亡場所や死因を知りたいと思う人は、どれだけいるのか疑問に思います。
 しかし、私たち葬儀業者は死亡場所に無関心であるわけにはいきません。ご遺体を迎えにゆく可能性があるからです。当社がこれまでにご遺体をお迎えにいった島根県内の病院、施設については、地図とお迎えマニュアルが作成され、日々更新されています。お迎え先について精通することは、葬儀に携わる者として必須の課題だと思っています。
 平成20年と令和2年の死亡場所を調べると、以下のような割合になっています。いつものことながら当社だけのデータであり、エビデンスとしては不十分なものではありますが、傾向を読み取ることはできると思います。
・病院  平成20年(72.8%)令和2年(67.4%) 5.4%減
・施設  平成20年(10.5%)令和2年(19.0%) 8.5%増
・自宅  平成20年(5.4%)令和2年(8.5%)  3.1%増
・不明他 平成20年(11.3%)令和2年(5.1%)

 約10年を隔てて、病院等の医療機関の割合が減少し、高齢者施設と自宅の割合が増加しています。施設や自宅で終末期を過ごし、看取ることができる環境が整いつつあるのだと思います。今後の医療福祉政策の動向を考えるに、施設や自宅で最期を迎える方は増え続けるのではないかと想像しています。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA

PAGE TOP