公善社のブログ

葬儀業界の正月休みは可能か?

【トピックス】
 年末年始にかけて感染者が急増する中、なかなか明るい話題が見つかりません。こんな時は、スポーツについて語らせてください。
 まず昨年12月28日の全国高校サッカー選手権大会、島根県代表・大社高校は怪物チーム青森山田高校と戦い、前半を無得点に抑えるという健闘を見せました。結果0-6で敗れましたが、ナイスゲームだったと思います。
 明けて1月2日の全国大学ラグビー選手権準決勝、帝京大学vs京都産業大学、明治大学vs東海大学、ともにナイスゲームでした。排外主義に与するつもりはないのですが、外国人留学生を使わないチームをついつい応援してしまいます。今後とも、早慶明法中関関同立には留学生抜きで頑張ってほしいと思います。
 そして1月2日と3日の箱根大学駅伝、留学生なしで青山学院大学が圧勝しました。個々の能力の高さがそのまま表れたレースでしたが、一人としてミスしなかったことは評価すべきだと思います。青学関係者の皆さん、おめでとうございます。
 この他様々な競技を年末年始に楽しませていただきました。アスリートの皆さん、ありがとうございました。

【葬儀業界の正月休みは可能か?】
 大晦日、元日、2日の三日間、当社への葬儀依頼をたくさん頂戴し、火葬場が稼働する1月3日よりさっそく葬儀を施行させていただきました。本年はどういうわけか例年以上の繁忙となり、お客様には搬送や受注をお待ちいただく等ご不便をかけたところもありますが、すべてのご依頼におこたえできたことで一安心しているところです。
 ところで、葬儀業界において正月休みは可能なのかでしょうか? 確かにここ出雲市においては元旦と2日には火葬場が稼働していないわけですから、基本的に葬儀は1月3日からということになります。それでは、それに合わせて死亡者は少なくなるのかというと、決してそうではありません。出雲市内における過去5年間の年末年始の3日間(大晦日~1月2日)の死亡者数は以下のとおりです。数字は山陰中央新報のお悔やみ欄によります(もちろん掲載を希望されない人もいますので、実際の数字はこれ以上だと思ってください)。

 2017年12月31日~2018年1月2日 26人
 2018年12月31日~2019年1月2日 26人
 2019年12月31日~2020年1月2日 14人
 2020年12月31日~2021年1月2日 22人
 2021年12月31日~2022年1月2日 22人

 例えば昨年2021年の出雲市全体の死亡者数は1766人、一日平均4.8人がお亡くなりなっています。3日間でお亡くなりになるのは約14.4人、2019年大晦日~2020年1月2日の14人以外は全てその数字を上回っています。したがって「年末年始は比較的亡くなる方が多い」と言ってもよいでしょう。そうした状況下、亡くなられた方をそのまま病院や施設に留まらせておいて「正月休みですから対応できません」で済むのでしょうか? ご遺体の尊厳やご遺族のお気持ち等を考えると、正月休みなど取っていられないはずです。
 葬儀業もエッセンシャルワークの一つだと思っています。その矜持があるからこそ、私たちは葬儀業者は年末年始、ゴールデンウィーク、盆休み関係なく、不足のない受け入れ態勢をとることができます(もちろん、それらに代わる休日は時期をずらして交互に取るようにしています)。世間と同じような休み方はできないわけですが、私たちに課せられた社会的使命を果たすためには妥協してはならないところだと思っています。本年もこのような矜持を胸に抱きながら、社業に取り組んでまいります。

【2022読書日記①】
 昨年12月27日に清水俊『終(つい)のひと』第3巻(双葉社)が発売されました。クオリティの高い葬儀漫画として評価しつつもネタ切れを心配していた本作ですが、第3巻においては「葬儀ナレーション」「DIY葬」「社葬」といったテーマが取り上げられています。
 しかしながら、コロナ禍における事前(事後)焼香により、すっかり影を潜めた葬儀ナレーションには懐かしささえ感じます。また社葬も過去の遺物になったと思えなくもありません。葬儀屋さん提供のネタに依存していている限り、ネタ切れは必至です。作者の清水氏には、そこを乗り越えてほしいと思います。

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