【トピックス】
4月23日に北海道知床半島沖で発生した観光船遭難事故、お亡くなりになった方には心より哀悼の意を表します。27日に行われた運航会社「知床遊覧船」社長の記者会見は、非常に痛々しいものでした。土下座という行為に今日どれほどの効果があるのか疑問に思います。
4月27日、島根大学医学部は、解剖学実習の献体50体に、保存に必要な防腐処置を行わないなど不適切な対応をしていたことを発表しました。献体された故人とご遺族には大変残念なニュースです。献体された方の志に報いるような管理を切に望みます。4月28日記
【お支払いいただけない葬儀代金】
以前当ブログで紹介した『それでもしますか、お葬式?』(原作・三奈仁胡/漫画・岡井ハルコ/集英社)の第3巻を読みました。本巻のハイライトの一つとして、葬儀社と葬儀代金を払わない(払えない?)お客さんとの攻防が描かれています。
疎遠となった父親の葬儀(葬祭会館での安置と火葬まで)を依頼した女性が、約20万円の葬儀代金を支払いません。葬儀社社員である主人公たちは、なんとか集金しようとしますが、苦戦しています。
葬儀代金を請求された女性はシングルマザー(子供一人)ですが、無職の男性と同棲しています。アパート住まいで差し押さえられるような財産はなく、クレジットカードも延滞により利用できず、過去に生活保護を不正受給したこともあるようです。あくまで作品中の表現ですが、「まれにみる悪客」です。
そこで葬儀社側がとった手は、①債務の存在を承認させること、②同棲中の男性(軽自動車を所有)に分割払いの連帯保証人になってもらうこと、③債務不履行を待って連帯保証人の車を仮差押することです。最終的には、葬儀代金を回収することに成功します。
同棲中の男性が簡単に連帯保証したことには当然突っ込みが入るでしょうし、仮差押の手間と費用を考えたら20万円という代金はあまりにも少額過ぎます。調べたところ、仮差押には裁判所費用、弁護士費用、供託金(作品では10万円となっていました)等が必要になるようです。また、イタいペイントが施された中古の軽自動車に20万円の価値があるかどうかも疑問です。
誠実な人であれば必ず月々少額であってもなんとか支払おうとするはずですし、少額の債権であれば普通ここまではしないと思います。 原作者はおそらく葬儀関係者から取材していると思われますので、このような事例が実際にあったのでしょう。確かに、この作品に登場するような誠実さの欠片もない人々に対しては、採算を度外視してでも、断固たる措置を取らなければならない時があるのかもしれません。
今回の紹介した事例はフィクションであり、極端な例ですが、お金のトラブルはお客様も葬儀社も傷つきます。トラブル回避のため、当社では、事前相談、見積書作成、受注時の丁寧な説明等、ご希望に合わせた葬儀のプランニングをお手伝いさせていただいております。事前相談と見積書の作成は無料ですので、葬儀に対する不安をお持ちの方はぜひご利用ください。
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