【トピックス】
G7広島サミットが5月19日~21日に開催されます。岸田首相のお膝元で開催される今回のサミット、首相自身も先頃和歌山県でテロに遭遇したばかりであり、ロシア・ウクライナ情勢も絡む中、警備関係の方々のご苦労は計り知れないことと思います。
今回のサミットでは、被爆地・広島から、核保有国を突き動かすような力強いメッセージが発せられることを期待します。5月18日記
【無縁遺骨の行方】
5月6日『山陰中央新報』に、「無縁遺骨6万柱保管」という見出しの記事が掲載されました。総務省の調査によると、全国各地の市町村は、引き取り手のない「無縁遺骨」をトータルで約6万柱保管しているそうです。
その約6万柱のうち約6000柱は正真正銘の身元不明です。残りの約5万4000柱は身元を確認できたにもかかわらず、「引き取り手が見つからない」「親族らが引き取りを拒否」という理由で市町村が保管することになったものです。
無縁社会における悲しむべき現実の一つだと思いますが、身寄りのない人々の火葬の費用を市町村が負担し、更には遺骨の保管、引き取り手探し、遺族との交渉まで負担しなければならないという事実は、納税者である私たちに突き付けられた憂慮すべき問題です。
各地の市町村の担当者からは「どの範囲の親族まで、引き取りの意思確認をすればいいか判断に困る」「遺族が後から引き取りに来る可能性を考えると(合葬)はできない」等の声があるようです。しかしながら、現実的に考えて、そのほとんどは引き取られることはないはずです。必要以上に引き取り手探しに時間とお金を費やすことなく、期限を区切って共同墓地等に埋葬する方向で進めていけばよいのではないでしょうか。
ここ出雲市の場合、某所にある市の共同墓地に引き取り手のない遺骨が、故人の名前と火葬年月日がわかるようにして保管されています。その後の引き取り手探しやご遺骨の処理がどのように行われているのかわかりませんが、出雲市職員さんのご苦労が少しでも軽減され、その優れた能力を生産的な方面に使っていただけるよう願います。
また仮に、遺骨を引き取りたいという遺族が現れたのなら、市が負担した火葬費用をその遺族に請求すべきだと思います。
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