1月8日には、首都圏を対象とする緊急事態宣言が発令されました。同じく8日に、鳥取県で初めてコロナ感染者が死亡。死亡者が出ていない都道府県は島根県のみとなりました。保健衛生の面においても、経済の面においても当分緊迫した状況が続きそうです。
ところで、出雲市ご出身で、全国レベルで活躍されている方は各界に多数いらっしゃいます。例えば野球界においては、出雲市は球史に残るプレイヤーを二人生んでいます。2013年に野球殿堂入りを果たした元広島の大野豊氏、メジャーリーグも経験した現ソフトバンクの和田毅氏。もちろん、このお二方以外にもプロ野球で活躍された方は多数いらっしゃいます。今回紹介させていただく『ザ・スコアラー』(角川新書/2020年2月)の著者・三井康浩(みつい・やすひろ)氏もその一人です。
三井氏は出雲三中出身であると記憶しています。出雲西高校に進み、江川卓の空白の一日事件により巨人軍がドラフト会議をボイコットした年に巨人軍に入団されました。プレイヤーとしては大成されなかったようですが、スコアラー等として巨人軍に40年間在籍され、第2回WBCの制覇にも貢献なさいました。決勝・韓国戦におけるイチローの伝説のタイムリーヒットは三井氏のアドバイスにサポートされたものです。
巨人軍入団後の消息は知りませんでしたが、すごいキャリアを積まれたのですね。同郷人として誇りに思います。終身雇用が保証されない業界で40年間生きてこられたことを思うに、スコアラーとしての技量もさることながら、おそらく三井氏の人間性が素晴らしいのだと思います。帰雲された折にでも講演会等が催されるならば、ぜひお話をうかがってみたいものです。
本書は昨年の2月に刊行されたにもかかわず、私の情報収集が遅く、12月になって漸くその存在を知った次第です。三井氏をはじめ、各界でご活躍なさっている同郷の皆様に、心からの敬意と熱いエールを送らせていただきます。
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