8月9日に中国地方を通過した台風9号の影響で、島根県内各地、強風や豪雨による被害が生じました。当社も被害を受けましたが、幸いにも当日施行の葬儀はなく、大事には至りませんでした。被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。
8月8日をもって東京オリンピックが閉幕しました。開催地となった東京周辺にお住まいの方は複雑な思いでオリンピック期間を過ごされたことと思いますが、ここ島根県においては、約半月間にわたりステイ・ホームで極上のエンターテイメントを味わうことができました。
女子ボクシング・フェザー級金メダリストの入江聖奈選手は、お隣の鳥取県米子市出身。入江選手を育成したシュガーナックルボクシングジム会長・伊田武志さんとは、以前に学びの場でご一緒させていただいたこともありました。愛弟子さんの金メダル獲得を心よりお祝い申し上げます。長年の師弟関係故か、入江選手と伊田会長はお顔がよく似ていらっしゃいます。
オリンピックに参加された選手、スタッフの皆様、本当にご苦労さまでした。併せてパラリンピックの成功もお祈りいたします。政府と東京都には、すみやかに感染拡大防止とワクチン接種に全力を挙げてもらいたいと思います。
【神道と「お盆」】
お盆のただ中、多くの仏教徒のお宅ではご先祖様がお家へとお帰りになり、ご家族と一緒に過ごしていらっしゃることと思います。仏教行事(盂蘭盆会、施餓鬼法要)と祖霊信仰が融合し、今のお盆というかたちになったと言われていますが、神道のご家庭では、お盆の時期をどのように過ごされるのでしょうか?
神道においては、8月13日から15日に何らかの行事を執り行なうということはないと思っているのですが、いかがでしょう。神道の家庭に育った当社従業員2人にも聞いたところ、その期間にあらたまった行事があるわけではないとのことです。
しかし、神道において祖霊信仰は教義の核をなすものであり、祖霊を奉る行事は重要な位置を占めます。例えば出雲大社教においては、春のお彼岸(3月21日前後)と秋のお彼岸(9月23日前後)に「祖霊社大祭」が執り行われています。以下、出雲大社教のホームページからの引用です。
【祖霊社大祭】
春秋のお彼岸には祖霊社にてご先祖様の御霊を祀る斎家の方々が多数参列のもと、祖霊社大祭がお仕えされます。大祭では「幽冥主宰大神」として霊魂の世界を司られる大国主大神の御加護により、家々の守護神と鎮まりますご先祖様の御霊一層の冥福が祈られます。
春の祖霊社大祭は春分の日の午後2時より斎行され、前日と当日の午後7時からは夜祭が斎行されます。また、秋の祖霊社大祭は秋分の日の午後7時より斎行され、その前後日には午後7時より夜祭が斎行されますが、この3日間は出雲市内を始め近隣の斎家を神職が回り、家々の御霊舎にて冥福祭をご奉仕しています。
出雲教においても同じ時期に同様の行事が執り行われており、出雲大社教と出雲教の信徒さんにとっては、春秋のお彼岸がお盆に相当する時期となっているようです。それでは大社さん以外ではどうでしょうか? 神社本庁のホームページを見ますと、祖霊大祭のような行事の案内はありませんでしたが、春秋のお彼岸、仏式のお盆についての説明はありました。
結論を言えば、神道において、お盆の期間中に行事が執り行われるということはないようですが、この時期をご先祖様に思いを馳せる機縁とされている方もいらっしゃるようです。
コロナ禍で帰省できない方もたくさんいらっしゃることと思います。どうぞ、今いらっしゃる場所でご先祖様に思いを馳せていただき、良いお盆休みをお過ごし下さい。
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