公善社のブログ

【トピックス】
 8月にはハワイ・マウイ島の山火事、9月に入ってからはモロッコの大地震、リビアの大洪水と自然災害が相次いでいます。被災地に対する国際的な支援が速やかに届けられるよう願うとともに、犠牲となられた方を悼み、被災された方の安寧を心より祈ります。
 不謹慎な仮定かもしれませんが、もしウクライナかロシアで大規模な自然災害が発生したら、両軍速やかに停戦し、両国手を携えて被災地支援に取り組むことはできるのでしょうか。それとも、被災に乗じて攻勢を強めるのでしょうか。後者でないことを切に願います。9月14日記

【無宗教葬の不祝儀袋】
 全日本冠婚葬祭互助協会が2015年に行ったアンケート調査によると、無宗教葬を行った割合は1990年代には1.0%だったものが、2011年以降では2.2%と伸び、2020年代に入った現在では約1割程度が無宗教で葬儀が執り行われているそうです。
 この数値がそのまま出雲市において当てはまるかと言えば、少々無理があるように思いますが、当社においても、直葬を含めるなら無宗教での葬儀は増加していると言えるのかもしれません。
 先頃、当社で無宗教での告別式をお手伝いさせていただいたところ、会葬をご予定されている方から次のようなご質問をいただきました。「無宗教葬の場合、不祝儀袋の表書きはどうすればよいのですか?」。以下のようにお答えしておきました。
 一番無難なところは「御霊前」だと思います。また無宗教で告別式を執り行うのであれば、たいていの場合献花をしますので、「御花料」でもよいと思います。もちろん、弔問される方のお気持ちですので「香典」等々でも間違いではありません。不祝儀袋は白黒の水引でも、白無地の封筒でもよいと思います。

 ところで、葬儀から宗教が取り払われたところに何が残るかというと、ご遺体の処理だけとなります。現時点で、それをよしとしないと考える人が依然として大勢を占めていることは間違いありませんが、今後変わってゆく可能性は十分にあります。ひとえに、日本人の死生観がどのように変化してゆくかにかかっていると思います。
 日本人の死生観の変化を観察し続けている代表的な人が、宗教学者・島田裕巳氏です。また死生学という学術的な取り組みもありますが、まだ顕著な成果は生まれていないようです。

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