公善社のブログ

読書日記『葬儀屋さんになったわけ』

【トピックス】
 7月19日午前中の大雨で、セレモール出雲周辺の道路も冠水しました。今後、梅雨明け後7月後半に集中豪雨というパターンが定着するのでしょうか? 歓迎はできませんが。
 また、新型コロナ感染者数の増加が止まりません。7月20日の島根県の新規感染者数は1609人となり、過去最高となりました。夏休みに入れば一段落するのかもしれませんが、今一度基本に立ち返って感染防止に努めたいと思います。
 ところで、安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者のプロフィールが徐々に明らかになってきました。母親の度を過ぎた信仰によって困窮し、志と能力を持ちながらも大学進学の機会を奪われたようです。安倍元首相をターゲットとしたことは明らかに「的はずれ」であり、他人の生命を奪うことは断じて許されない行為ですが、気の毒な境涯にあったことに同情を禁じ得ません。
 その後の消防士採用試験の失敗、海上自衛隊での自殺未遂、派遣労働者として苦悩、消費者金融への借金…現代社会における若者の典型的な転落過程を体現しているようで、やるせない気持ちになります。7月22日記

【2022読書日記9】
 『葬儀屋さんになったわけ』
 はがあおい著/イースト・プレス/2022年6月22日
 流行りの?コミックエッセイというジャンルの作品です。注目すべきは、著者・はが氏が現役の葬儀屋さんであり、実際に絵を描いているという点です。はが氏がツイッターでイラストを公開していたところ、編集部に声をかけられ、本書が作られたようです。
 志望動機も曖昧なまま、大学卒業後に葬儀社へと就職した主人公(=著者)は、一から葬儀のことを学びながら、葬儀屋さんとしての自覚を高めてゆきます。そして、初めて担当を任された葬儀を終えた後で次のように言います。「人の悲しみに寄り添う大変なお仕事ではあるけれど、学ぶことの多い、とてもやりがいのあるお仕事だと思います。私は葬儀屋のお仕事が大好きです」。ここで本書は終わります。
 おそらく、ここをスタート地点として、ご遺族からの感謝を糧としながら、主人公(=著者)は葬儀屋さんとして成長してゆくと思います。そして新人から脱皮する頃に、葬儀業界における唯一の公的な資格である「厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査試験」の2級を受験することになるはずです。合格すれば、その2年後に最上位グレードである1級を受験し、順調に行けば30歳までには1級を取得しているはずです。それでは、そこから定年までの30数年間、彼女はどのような方向でスキルアップしてゆけばよいのでしょうか。
 もちろん、葬祭ディレクター技能検定はあくまで入口であり、試された諸能力を磨き、葬儀屋としてのスキルを高めてゆかなければなりません。また同時に自身の人間力を高めることに終点はありません。それが前提であるにしても、長期にわたってルーティンワークを黙々と繰り返すことに息苦しさを憶える人もいるのではないでしょうか。現実、葬祭ディレクター技能審査試験1級取得後の具体的なキャリア・プランを用意している葬儀業者は多くはないと思います。
 このことは、リクルーティングのためにも、従業員満足のためにも、葬儀業界が克服しなければならない課題の一つではないかと思います。もちろん「ルーティンワークの繰り返しではいけないのか?」という意見もあるでしょうが…。現役の葬儀屋さんが描いたコミックエッセイを読んで、以上のような感想を持ちました。なお、本書についても「考える葬儀屋さん」がツイッター情報提供してくださいました。

本書で紹介された「葬儀屋あるある」を公善社にあてはめてみました!
・お経が読める
 → ×
・喫煙率高め
 → ×(公善社に喫煙者はいません)
・街で葬家からよく声をかけられる
 → (ありがたいことです)
・新卒で入社する人は珍しい
 → (当社社員の約半分は新卒採用です)
・くせの強い人多め
 → ×(いたって普通の人の集まりです)

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