公善社のブログ

葬儀における個人情報

【トピックス】
 山口県阿武町の誤振込4630万円のほとんどは取り返せたようです。田口容疑者に返還を要求した際に副町長の不適切な対応があったとの情報も入ってきました。阿武町の瑕疵も含めて事件の全容を明らかにしてもらいたいものです。

【公善社情報】
 お隣の足立仏壇店では盆提灯の展示販売が始まりました。地元・出雲市塩冶町では7月にお盆を迎えるお宅が多く、5月半ばからの展示が恒例となっています。葬儀、仏壇仏具販売ともに季節感には乏しい業界ですが、盆提灯は数少ない季節の風物詩となっています。
 インスタグラムでもお知らせしたとおり、6月26日(日)、セレモール出雲にて人形・提灯供養祭を開催することになりました。受付時間等の詳細は未定です。後日、当社ホームページ等にてお知らせする予定です。

【葬儀における個人情報】
 5月24日の山陰中央新報「こだま」欄(読者の意見を紹介するコーナー)に「コロナ禍葬送 塩対応に傷心」と題した大田市のMさんからのご意見が掲載されました。ご意見の趣旨を要約すると、以下のようになるかと思います。
 コロナ禍において、石見地方では通夜・葬儀とも焼香のみで帰宅するという形になった。かつては喪主挨拶で死因を知ることができたが、コロナ禍において一般会葬者は喪主挨拶を聞くことができない。急逝の場合は「なぜ」という思いでやりきれない。死因を葬儀社に尋ねるも「個人情報は答えられない」と言われた。しかし、葬儀社は遺族に確認し、ある程度のことは答えてもよいのではないか?
  また、家族葬の増加により、香志お断りの事案も増加。後日せめてあいさつだけもと思うが、自宅・遺族連絡先を訪ねても、「個人情報」を理由に教えてもらえない。葬儀社は、喪主等に連絡し確認の上、質問に対応してもよいのではないか?
  「「個人情報保護」は重要だが、もう少し人間らしい対応ができないか。メンタルの弱い小生は葬送時の塩対応に傷心しております」。*投稿末尾をそのまま引用
 死因も、連絡先(住所や電話番号)も重要な個人情報であり、葬儀社としてその保護に全力を尽くすことは当然のことです。特に事件性のある死因(他殺、自殺、事故)であれば、より一層慎重に取り扱わなければなりません。一般的には、マスコミ(新聞や地元のケーブルTV)に提供されている情報以上のことを葬儀社は口外しませんし、ご遺族がマスコミへの情報提供を辞退された場合には、その情報を漏らすことはないでしょう。投稿された文章を読む限り、個人情報保護の重要性については、Mさんも十分ご理解されているようです。
 そして、Mさんは葬儀社が遺族に連絡をとり、「死因や連絡先を教えてよいかどうか」を確認し、その結果を報告するよう求められています。お気持ちはわかるのですが、もしそうした問い合わせが一つの葬儀につき100件あったとしたら、葬儀社の事務機能は簡単にパンクしてしまいます。また、情報公開の是非の判断も含めて、ご遺族にも相当なご負担をかけることにもなります。例えば、故人に対する債権をもった人、営業目的の人…情報を知りたい理由は様々ですから。
 Mさんが言われるような「人間らしい対応」を葬儀社に求められると、ご遺族ならびに葬儀社に上のような過大な負担が発生する可能性があることをぜひご理解いただきたいと思います。葬儀社の「塩対応に傷心しております」と述べていらっしゃいますが、もしかしたらMさんはそうした事情をご理解の上で、葬儀社の「ものの言い方」にカチンときたがゆえに、婉曲なかたちでその怒りを表現されたのかもしれません。
 当社としましては、そのような不愉快な思いを生じさせないよう、社員教育を徹底いたします。また現実的な対案として、問い合わせがあった場合に情報公開してもよい事項をご遺族にピックアップしていただき、それに沿って葬儀社が対応するという方法が可能なのかもしれません。

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