【公善社情報】
先頃、島根県より「しまねいきいき職場宣言」宣言書が送られてきました。しまねいきいき職場宣言の詳細については島根県のホームページをご覧ください。当社の宣言内容は以下のとおりです。今後とも、働きやすい職場づくりを推進してゆきます。
*宣言企業番号:第382号 宣言日:令和5年5月8日
私たちは、魅力ある職場づくりに向けて以下の取組を実施します。
宣言1〔誰もがいきいき活躍できる職場に!〕
我が社の取組内容
<現在取り組んでいること>
・時間外労働の削減、有給休暇取得促進
・育児や介護が必要な従業員が勤務しやすいような労働時間設定、短時間勤務制度の拡充
・定期的な個人面談の実施
<今後取り組みたいこと>
・サービス向上を目指した社内研修の実施、県外で開催される専門研修への参加
・働き方改革(有休取得促進など)の一層の推進
【森山大道展に思う】
4月12日~6月26日、島根県立美術館で企画展「森山大道 光の記憶」が開催され、多くの来場者でにぎわったようです。一般的に写真家・森山大道(もりやま・だいどう)の名前を知る人はそれほど多くないかもしれませんが、ストリートスナップのカリスマであり、世界中に多くのフォロワーを生み出している偉大な写真家の一人です。
また、森山氏の父上が大田市宅野町の出身であり、森山氏自身も幼少の一時期を宅野で過ごしたことから、島根県とは縁の深い写真家でもあります。絶版となっていますが、『宅野』という写真集も世に出ています。
今回の企画展は著名な作品を展示するだけでなく、氏のルーツから写真家として大成するまでの過程を写真以外の資料も使って丁寧にフォロウしており、森山ファンを喜ばせました。また、パンプレット兼書籍として作成された『森山大道 光の記憶』にも感心させられます。島根県立美術館主任学芸員である蔦谷典子さんにより企画・編集されたものであり、ファン必携の書物に仕上がっています。
今回の展示とパンフレットによって、優れた写真家の営為は、言葉に表せないものを言葉によって表現しようとする詩人の営みと同様であることを再確認することができました。森山氏は、被写体を通して被写体の向こう側にある「何か」を表現しようとしていることは明らかです。写真の限界点を見極め、写真が持つ芸術としての可能性を押し広げた功績は顕著であると思います。
ところで、葬儀業界に身を置くと、意外と写真が身近なものになります。遺影写真の作成に関してアドバイスをしたり、故人の写真を編集して思い出コーナーをつくったり、葬儀の様子を撮影したり、時にはご遺族の集合写真を撮ることもあります。
そこでの私たちの使命は、よく映っている写真をセレクトし、適切なトリミングや補正をすること、そして一般に言う「良い写真」を撮ることです。葬儀における写真撮影に限って言えば、画像を記録として残し、わかりやすく情報を提供するという「写真」のベーシックな機能を全うさせれば、それでよいのです。
私たちの業務と森山大道氏の仕事との乖離は明らかであり、私たちが撮る写真に芸術性は不要です。今後とも、お客様のために「良い写真」を残せるよう精進いたします。
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