公善社のブログ

納骨堂の経営破綻

【トピックス】
 11月20日にサッカー・ワールドカップ・カタール大会が開幕しました。日本代表は幸先良く、23日のドイツ戦に勝利し、グループリーグ突破に大きな一歩を踏み出しました。27日のコスタリカ戦も楽しみにしています。11月24日記

【公善社情報】
 本日(11月27日)の山陰中央新報でお知らせしたとおり、12月11日(日)10時~14時、セレモール斐川とセレモール松江にて人形・盆提灯供養祭等イベントを開催します。事前相談も承りますので、お気軽にお越しください。

【納骨堂の経営破綻】
 少し前、10月末にNHKの報道で入手した情報です。北海道札幌市の宗教法人「白鳳寺」が事実上の経営破綻に陥り、同寺が運営していた納骨堂「御霊堂元町」(札幌市東区)が差し押さえられ、競売にかけられました。結果、市内の不動産業者が落札し、不動産業者は同寺に対し建物の明け渡しを請求する運びとなりました。
 明け渡しを求められた白鳳寺は納骨堂の閉鎖を発表し、契約者に対して納められているご遺骨を引き取るよう求めました。納骨されていない分を含めて770基の納骨壇の契約者がいるそうです。ある契約者は納骨壇使用料として70万円、永代供養料として80万円、年間管理費20年分11万8500円、計160万円余を支払っていますが、返金の見込はないそうです。10月25日現在、白鳳寺の代表者とは連絡が取れない状態になっています。
 ひどい話です。契約された方は泣き寝入りするしかないのでしょうか。いったん安置されたご遺骨の引き取りを事実上強要され、150万円以上のお金が無駄になりました。契約者の心理的、経済的ダメージには計り知れないものがあります。
 永代供養をうたうのであれば、永遠にとは言わないものの、相応の長期間(例えば50年とか100年)の供養を契約者は期待しているはずです。そうであるなら「契約者は事前に白鳳寺の長期的な経営安定性を確認すべきだった」と言いたいところですが、一消費者にとって簡単ではない話です。今後、消費者のより注意深い判断が求められると同時に、納骨堂、墓地を供給する側の体制整備も必要になってくるのではないでしょうか。
 例えば宅地建物取引においては、宅建士が重要事項説明書に記名し、説明した上で契約するという仕組みになっています。現在、納骨堂や墓地を購入しようとする時、契約書等は交わされていると思います。しかし、宅地建物取引のように、買う側が知っておくべき忖度のない情報を専門家が提供するというプロセスはあるのでしょうか? もしないのであれば(多分ないと思います)、早急に整備すべきではないかと思います。
 御霊安住の場所を求めた結果、宗教法人の経営破綻により、その思いが裏切られてしまったという事件についての感想でした。

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