【トピックス】
4月1日、社会学者で東京大学名誉教授の見田宗介(みた・むねすけ)氏が84歳で亡くなりました。真木悠介(まき・ゆうすけ)というペンネームを併せ持つ見田氏は、マルクス主義の衰退が明らかとなった1970年代以降、左右の枠組みを超えて多くの人々の思考をインスパイヤし続けてきました。
「人間が解放されるとはどういうことか」「ニヒリズムとエゴイズムを超克するためにはどうしたらよいのか」。こうしたテーマを、見田氏は社会学というフレームを通して考え抜き、身体技法を含めて解放論を探求し、実践した人でした。『気流の鳴る音』『時間の比較社会学』『宮澤賢治』『自我の起源』等が核となる仕事だと思います。
『旅のノートから』に収められたエッセイ「光の降る森」に、見田氏の生と死に対する考え方が端的に表明されています。
「死をわたしがほんとうに受け入れることができたのは,生をわたしがほんとうに受け入れることのできた時だった。インドの旅以降,旅の途上で,ひとと会う中で,あるいはもっと何でもない晴れた午後など,<今に死にたい>と痛切に思うことが幾度か起こったけれども,それは必ず,生きていることの恍惚と充足の持続する時だった」。
こうした感覚を根底に置き、オリジナルな解放論を構想した見田氏。どうか、その死がある種の解放を伴うものであったことを心から祈ります。
【時間帯別の死亡者数】
前々から気になっていた「時間帯別の死亡者数」を調べてみました。諸般の事情によりデータの詳細は明かしませんが、近年の当社受注の葬儀から1000以上のサンプルをとっています。当社が施行した葬儀に限定されますので普遍性は保証できませんが、傾向は明らかになっていると思います。
グラフで示された通り、0時台、6時台、8時台に大きなピークがあり、3時台、17時台が谷底になっています。理由を考えてみましたが、思い当たるところはありません。午後よりも午前中に亡くなる方が多く、6時間ごとに区切ると以下のような割合になります。
0時台~5時台(グラフの赤棒) 24.1%
6時台~11時台(グラフの青棒) 30.3%
12時台~17時台(グラフの緑棒) 21.7%
18時台~23時台(グラフの黄棒) 23.9%
大局的に見れば、月別の死亡者数と同様、時間帯別の死亡者数においても極端に大きな波はないと言えます。したがって、葬儀社たるもの、いつご葬儀の依頼があっても対応できる体勢をとっておかなければなりません。公善社では、葬儀のご依頼、葬儀依頼に伴う搬送のご依頼については24時間受け付けております。
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