公善社のブログ

葬儀社で身につく能力

【トピックス】
10月1日より非常事態宣言が解除されました。マスコミの報道を見る限り、コロナ禍が終息したかのような雰囲気になっていますが、油断は禁物です。何らかの事情でワクチン接種できない方もあり、いまだ接種していない方もかなりいらっしゃいます。変わることなく感染防止対策に努めましょう。

【公善社情報】
少し先の話になりますが、11月21日(日)、セレモール斐川とセレモール松江の2か所で人形・盆提灯供養を執り行ないます。

【葬儀社で身につく能力】
長年葬儀業に携わり、基本業務である葬儀施行をこなしてゆく中で、果たしてどのような能力を身につけることができるでしょうか? 例えば、宗教儀礼に関する知識、死に関する法律・制度や衛生の知識、司会のスキル、接遇のスキル、幕張のスキル…こういったものが挙げられると思います。これらは葬儀施行に不可欠の能力であり、長年葬儀に携わっていれば自ずと身につく能力です。

JAさんとごく一部の上場企業を除いて、葬儀業者のほとんどは中小零細企業であり、一般の従業員が葬儀施行以外の職種を経験することは稀だと思います。例えば「営業」に関して言えば、アフターフォロウにおける物販くらいはするでしょうが、葬儀そのものの営業をする機会はないと思います(冠婚葬祭互助会における会員営業は別です)。また「人事」「総務」「財務」「企画」に関して言えば、そのほとんどは経営幹部の仕事であり、一般の従業員は関わる部分は少ないと思います。また「法務」「経理」「社会保険」「IT」「編集・デザイン」等の仕事は、基本的には専門家に任せているのではないでしょうか。

したがって経営幹部は別として、一般の従業員の多くにとって、上に挙げたような葬儀施行に必要な能力以上のものを獲得するのは難しいのかもしれません。例えば、転職市場においてバリバリ売り込めるような能力が身につくかと問うなら、一般の従業員に関して言えば、芳しくない答えしか返ってこないような気がします。もちろん、従業員の中には自発的に経営陣や専門家が担っている仕事に参画し、能力を培ってゆく人がいるのかもしれません。

ある意味で残念な結論かもしれませんが、悲観する必要はありません。今在籍している葬儀社に留まるか、あるいは他の葬儀社に移籍するのであれば問題はないのです。やり方さえ間違いなければ、この先20年くらいは葬儀の仕事はあると思いますし、在籍している会社が居心地のよいものであり、葬儀の施行にやり甲斐を感じているなら、何もしゃかりきになって葬儀施行以外の能力を身につける必要もないのではないでしょうか。

また仮に転職したとしても、それまで葬儀という仕事に真剣に取り組んできた人には、即戦力としての能力は備わっていないのかもしれませんが、職場におけるベーシックな能力は備わっているはずです。新しく人間関係を作り上げて維持する力、新しく仕事を覚えて遂行する力、新しいお客様に対応する力、逆境に耐えて困難を打開してゆく力…こうした人間力を葬儀という仕事を通して私たちは日々培っているように思うのです。もっとも、培うことなく途中で辞めてしまった人も多々いることは事実ですが。

いずれにせよ、いま公善社で頑張ってくれているスタッフが末永く一緒に歩み、様々な能力を身につけてくれることを切に願います。

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