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NHKが葬送の多様化にフォーカス

【トピックス】
菅総理が感染症対策に専念したおかげでしょうか、新規感染者数は確実に減っており、病床の逼迫状況も改善傾向にあるようです。数値が良い方向に向かうと、すぐに気が緩むのが人の常。少なくとも緊急事態宣言が解除されるまでは自粛の日々を送ります。

【NHKが葬送の多様化にフォーカス】
9月16日午後9時から放映されたNHKクローズアップ現代プラス「家族と“悔いなく”別れたい/多様化する葬送」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。直葬の急増に代表される葬送の簡略化が進む中、あらためて葬送の意味を問うという主旨であったと思います。番組では以下の三つの事例が紹介されました。

一つ目は、直葬したお骨をあらためて寺院で供養してもらった事例。肉親の孤独死に直面して慌てふためいた結果、直葬という選択しかできなかったことを悔い、あらためて葬送の場を設けたというお話です。このようなやり方を「再葬」と呼ぶようです。亡くなったのは埼玉で一人暮らしをしていたお姉さん、再葬したのは大阪に住む弟さん。弟さんの心より安堵した表情が印象的でした。

二つ目は、亡き人への思いをどのように「形」にするのかを追求した事例。52歳で急逝した某運送会社のドライバーであったご主人様への思いを、納得のゆくような形にしたいと考えた奥様。供養コーディネーターのアドバイスを受けながら、仏間を大改造します。仏壇本体の横にはディスプレイコーナーが設けられ、写真、ユニフォーム、トラックの模型等々が並べられました。通夜・葬儀では400人以上もの参列者の対応に追われ、故人との思い出に浸る間もなかったことへの悔恨が、このような行動につながったようです。

三つ目は、7日間かけて自宅で家族葬を執り行なった事例。65歳の女性が白血病で亡くなりました。故人のお子様(39歳の男性)は、コロナ禍で面会もままならなかったことへの心残りから、惜別の時間をゆっくり取りたいと考えます。結果、自宅において家族だけの葬儀を7日間かけて執り行うという選択をします。番組では、故人への思いがたっぷりつまった葬儀の様子を垣間見ることができました。後日における故人の友人知人に対してお別れの場を設けなかったことに対する反省は、家族葬の「あるある」です。

この三つの事例は、葬送の多様化を物語るものであり、もはや葬送は定型に収まる必要がなくなったことを示すものです。それぞれのご家族がそれぞれの葬送を選びとる時代になったのかもしれません。今後、葬儀がどのような方向に変化してゆくのかわかりませんが、人間が単に遺体を物理的に処理する以上のことをせざるを得ない理由を、この番組は示唆しているような気がします。

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