【トピックス】
今年の世相を表す漢字は「戦」でした(日本漢字能力検定協会発表)。この文字は何よりロシアとウクライナの戦争を指すでしょうし、安倍元首相の銃撃も様々な意味での戦いを想起させるものでありました。また、サッカー・ワールドカップの熱戦も人々の心に響いたのかもしれません。
ところで、今年後半、各商品の価格高騰が続いています。エネルギー価格が高騰しているわけですから、影響を受けないものはないと言ってよいでしょう。ウクライナ情勢が改善しない限り、物価上昇は続くのでしょうか? 年末において、企業の賃上げマインドを冷やすような増税案も明るみに出ました。物価上昇との「戦」はまだまだ続きそうです。12月15日記
【公善社ニュース】
12月11日、セレモール斐川とセレモール松江で人形盆提灯供養祭等のイベントを開催しました。年末お忙しいところご来場たまわり、心より感謝いたします。
【『終のひと』完結】
11月末に清水俊著『終のひと』(双葉社)第5巻が発行され、本巻をもって『終のひと』は完結することになりました。第1巻の発行が2021年4月、以来1年半、38話にわたって、新巻の発行を心待ちにする日々が続きました。葬儀をテーマにした作品をメジャー誌にこれほど長期にわたって連載するということは快挙であると言えるのではないでしょうか。
本書の存在を知ったのは「考える葬儀屋さん」のブログ記事でした。今回の第5巻の発行と物語完結にあたって、考える葬儀屋さんはSNS上で以下のようにコメントしています。
「また葬儀業界に対する緻密なリサーチを行ったのでしょう。葬儀業界の中の人の厳しい視点で見ても、破綻のないリアリズムを保っていました。」
「生活保護、DIY葬への誤解、検死問題、部分火葬などは、現実に存在する切実な問題であったにもかかわらず、過去の葬儀漫画では扱われてきませんでした。その意味ではきわめて社会性を持った作品であるとも言えます。」
私たちも「リアリズム」と「社会性」という点で深い共感を覚えます。「社会性」という意味では、『終のひと』が葬儀という仕事を多くの人に知ってもらうきっかけとなったことは間違いないでしょう。また、リアルであるがゆえに、本作は葬儀に携わる多くの仲間たちを勇気づけるものであったはずです。真摯に「葬儀」と向き合ってくれた清水氏に感謝と敬意を表し、次作にも大いに期待する次第です。
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