【トピックス】
3月11日を迎え、東日本大震災発生から12年が経過しました。あらためて、犠牲となられた方々への哀悼の意を表します。ひと月前にはトルコとシリアで大地震が発生し、5万を超える方々が亡くなりました。生命のかけがえのなさに思いを馳せ、「普通の生活」を送られることに感謝しなければなりません。3月11日
【公善社情報】
トルコ・シリア地震の被災地における状況が連日報道されています。ケガや病気で苦しんでいる方々も多数あり、保健衛生面での対策も喫緊の課題となっているようです。
被災地で緊急対応にあたっている国境なき医師団に対して、先頃、足立仏壇店と公善社から心ばかりの寄付をさせていただきました。阪神淡路大震災、東日本大震災においても、国境なき医師団の活動によって多くの命が救われました。当団体の活動に心より敬意を表するとともに、被災地の人々の安寧を祈って止みません。
【上野千鶴子さんの入籍について】
2月末、社会学者の上野千鶴子さんがある男性と密かに入籍していたことが「週刊文春」により報じられました。
ご存じの方も多いことと思いますが、上野さんは長きにわたってフェミニズムの旗手として活躍するなか、あからさまに結婚という制度を嫌悪し、独身を通してきた人です。近年においては、女性が結婚をせず、子を持たずして、いかに豊かな老後を過ごし、安心して死んでゆけるかを探求し、いわゆる「おひとりさま」の老後戦略の構築に勤しんできました。その上野さんが実は結婚していた!
お相手は歴史家の色川大吉氏(2021年に死去)と言われています。色川氏の先妻さんがお亡くなりになった後で入籍していますが、先妻さんの生存中から交際があったと思われますので、不倫を責められても仕方ないのかもしれません。また、相続等の問題に処するための苦渋の選択だったのかもしれませんが、様々な言葉で結婚という制度を否定し続けてきた上野さんの言行不一致は、彼女を支持してきたフェミニストからは批判されてしかるべきものなのかもしれません。
しかし、上野さんが探究してきたおひとりさまの老後戦略が、結婚していたという事実で毀損されることはありません。人生の黄昏に独りで立ち向かう覚悟を世間に表明し、「おひとりさまの問題は自分自身の問題である」という認識を普通の人々の間に生み出したことは、上野さんの大きな功績だと思います。また社会運動家として、介護保険制度等の改善に真摯に取り組む姿にも敬意を表します。
上野さんが結婚という選択肢を選んだことによって、上記の評価が揺らぐことはないように思います。これからも、老いや死の問題に対する活発な提言を期待しています。
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